Z32…その205、初めての別れ。

人生で初めて愛車を手放しました。

ということでSNSやお会いしている方にはお伝えしているのですが紺色のZを手放しました。

今こうして見てもかっこいい…最後の最後までいい車でした。

振り返ってみると紺Zは2019年の夏うっかり買ってしまい、それから燃料タンクが終わっているという衝撃の事実が明らかになりつつもあれこれ手を入れつつ状態を維持してきました。かなり純正の雰囲気を残しており「出荷された状態を知るためのリファレンス」あるいは「1/1モデルカー」という立ち位置で所有して気づいたら6年も経っていたという感じです。

2by2 ツインターボ オートマというパッケージングは一説によると一番売れたということもあり乗ってみてその良さを痛感することになりました。オートマで安楽でありながらツインターボの余裕のトルクでどこからでも得られる十分な加速力、乗り心地の良い安楽なセッティングでありながらシャープにも走れる足回り、高級感ある内装、そしてもちろん今でも通用するタイムレスなエクステリア、当時の国産スポーツとしてはエポックメイキングな、革新的な出来だったのではないかと思います。当時の評論を読むと評論家は結構辛口ですが比較対象が大体の場合において海外の高級スポーツカーになっていたのではないかと思います、裏を返せば国産には比較できる車がもうなかったのかなと…これはちょっと贔屓目が過ぎますが。

この車に対する私の評価は今でも変わらず、手放してなお素晴らしい車だったなと思っています。そんなわけで今回手放したのはこの車が悪いというわけではありません。
手放した一番大きな理由は結局私がこの車に対するスタンスを維持できなかった、ということになります。
白Zを散々いじりまわしているのはこのブログに残している通りなのですが、正直言って私が純正状態のZ32では満足できないということに大きな問題があります。紺Zも乗るたび正直モヤモヤする気持ちがあり、あれこれ手を入れたい…でもそれをやると白Zとおおむね同じ車が出来上がります。それなら白Zをツインターボ化したほうが良いですし…うーん…というところですね。

まぁ白Zがあるから紺Zは盆栽でいいんじゃないの?という話なのですが、結局盆栽的な楽しみから得られる満足感が思ったより少なく…乗り回したいなという気持ちに耐えられませんでした。本当だったらあちこち乗り回したかったのですが、デリケートな部分が多くてそれもちょっともったいないという二律背反ではないですが、矛盾した気持ちを抱えたまま維持を続けるのは難しく今回手放すに至りました。

まだ新車の雰囲気が多少残る紺Z、私にツインターボATの良さをこれでもかと教えてくれた素晴らしい一台でした。まだまだ個体としての寿命はあると思いますしタイミングベルトも燃料タンクも変えてあるので、次のオーナーにはバリバリ乗ってもらうもよし、盆栽にしてもらうのもよし、愛してもらえるのを祈りつつ、私との6年間に感謝したいと思います。


おまけ

お守り代わりに乗務してくれていた車掌さん
お疲れさまでした。

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