モーターマガジンムック GT memories 6 / Z32 フェアレディZ

こと純正マニア系の情報が多くないZ32ですが、新車生産終了から20年が経った今新たにムック本が発刊されたということで早速入手して読んでみましたので簡単なレビューをしてみようと思います。

既刊でも感じていましたが、このシリーズって全体的に良いバランスですよね。

サラッと読んだ感じ解説部分はほとんどカタログの文章部分の焼き直しと感じましたが…それだけに変なこと(明らかに間違ってそうなこと)は書いてないと思いました。
当たり前でしょ!?と思うかもしれませんが、雑誌やムック本の記事は結構間違いが書いてあって間違い探し状態になったりするのでこれは評価されるべきことだと思います。
また、Zシリーズの系譜も端的にまとめてあり分かりやすいかなと思います。

期の分け方はウィング形状ベースです、分かりやすくて良いのではないでしょうか。
これ以上細かいと書籍としてはちょっとまとまりが無くなっちゃう気もするので…
私が好んで使っている~~型、という表記にするのであれば
前期=1,2型
中期=3,4,5型
後期=6型
という分け方ですね。

また、過去の雑誌記事の切り抜きがあるのが良いですね。
当時どんな評価を受けていたかを知るために当時記事というのはとても参考になるのですが、当時の雑誌そのものを集めるのはかなり大変なのでまとめて切り抜いて掲載してもらえている点は非常にありがたいです。

おまけのカタログは2型と最終型(6型)のもの、個人的には1型の方がTVCMの赤のイメージとカタログのイメージが合わせてあって良いかなぁと思いますが、1型だとコンバーチブルが無いので妥当な線というところでしょうか。

総括すれば「ちょうどいい」という感じです。
なんとなくパラパラめくるだけでも写真も多くて良いですし、マニアックな情報収集を進めるうえでも特に変なことは書いて無く素直なまとまり方をしていますし、当時記事もあり、カタログもあり本当にバランスが良いと思いました。

もちろんマニアックに研究されてて自分でカタログ集めて…なんて向きの方には不足かもしれませんが、まず入り口としてあるいはなんとなく興味がある方にはおすすめできると思いました。
(シリーズ共通の感想になりそうですが…まぁ私が詳しいといえるのはZ32だけなので。

と、なんとなくただ褒めちぎるのも難なのであえて個人的に違うかな?と思うポイントを書けば…「獰猛な」というサブタイトルでしょうか。
「獲物を狙う動物のような躍動感のあるデザイン」と説明されることはあれども、そのデザインに反してノーマルのZ32は良くも悪くも「大衆的なスポーツカー」で多少北米市場向きな部分はあれ、ゴルフにも旅行にも特別なシチュエーションにもお買い物でもオールマイティに乗れる尖った部分の少ないジェントルでエレガントな「プレステージスポーツ」かな、と…かなりマニアックな見解を述べてこの記事を閉じることにしたいと思います。

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