Z32…その170、紺Z32(ツインターボ 2by2) インプレ -所有車として-

Z32に乗り始めて約10年、比較的新車のコンディションに近いと思われるZ32を所有することになりました。
また、購入から2年経ってやっと「自分の車」としての感触が出てきたということもあり、一度自身の中で整理する意味も込めてインプレという形で記事にしたいと思います。

あまりブログに出てこない紺Zですがどんな車かというと
〇1型ツインターボ 2by2 AT
〇ダークブルーパール#TH1
〇総走行距離:35000km位(記事執筆時点)
初期のTTATです。

・とにかく静か。
購入して一番最初に感動したのがこの点でした。
とにかく車内が静かです。白(4型Ver.S)と比べると天と地で高速で飛ばしても風切り音もせず低級音も無くただひたすらに静かです。
ホイールタイヤはUSホイール+PilotSports3で走り出し少しバタつく感じがあるのですが、走って馴染んでくると本当にスムーズで何の音もしない、という感じでしょうか。
(足回りの馴染み…??
これはツインターボというよりは低走行車故のポイントだと思いますが良くも悪くもリファレンスという感じです。
吸気音やタービン音、マフラー音もかなり低く抑えられていて大人なイメージです。

・柔らかい。
足回りも柔らかければシートも柔らかく、さらにボディも柔らかいということで全体的に柔らかい印象です。
これは悪いということではなく、この状態でしっかりとバランスが取れていて良いぞということで…ちょっと白の方向性について考えさせられました。
ダンパーとバネはNewSR+タナベなので純正よりは多少固いはずなのですが車高調が入っている白と比べると全く比較になりません。
(白で使ってるHYPERCOの特性もあるとは思いますが。
初期のシートは柔らかいもののホールドはそこそこあって座り方に慣れてきたのか、長距離も快適です。
とりあえず足回りはドアンダーの安全性重視セッティングのように感じ、HICASがさらに安全性を高める方向に作用しているのかな?と。ステアリング舵角一定で曲がっていると不思議な動きを感じますが車に任せてれば綺麗に走っていきます。よほど無理しなければテールが流れて回るということは無さそうです。車の限界までは何をしても大体安全、限界超えたらそこから先は知らない、というタイプでしょうか。
だから当時のスポーツ系論評で評判が悪かったんでしょうけど…そもそも限界攻める車じゃないということで。
大人のクーペですね。

・スムーズ。
以前代車ATに乗った時に、ATが賢くない、みたいな話を書いたことがありましたが、それは単純にATが不調だったのかもしれません。スムーズに加速してシフトショックも少なく不満無いです。
言ってしまえば古き良き電子制御4ATですが、ぬるっとつながるのでとても快適です。
点火同調制御が効いているのかアクセル全開でもそれほどガツンとは来ず、フルブースト維持でするっと繋がっていきます。
ギアリングがワイドなため下手すれば一般道は2速、高速は3速だけで足ります。4速は完全にオーバードライブですね。
メーターの左半分はファイナル比の都合でNAとさして変わりませんが、右半分は圧倒的に違います。3速でパワーバンドに入っている時が非常に気持ちいいですね。逆に通説通りトップエンドまで回してもそれほど盛り上がりがあるわけではないです。
大排気量車に乗ってるようなフィーリングですね。

・重い
普通に運転してるとパワーのおかげかNAより軽く感じるくらいなのですが、ちょっと調子に乗ると実車重の重さが顔を見せます。
ブレーキは…1発は大丈夫です、1発は。
さすがに1.6tの巨体を止めるにはちょっと力不足ですね…。パッドを変えてみてどうなるか、というところでしょうか。
ちょっと元気良く走りたいならローター径310mmか324mm位にしたいところです。
(アレコレ乗らせていただいて324mmがちょうどいいかも、などと思っています。

が、まぁ紺の場合は…とりあえずまずはパッドですかね…後は鉄キャリパーにするかどうか…。
(やってしまったら歯止めが効かなくなるということもあり…。

・熱い
基本炎天下では乗らないようにしてますが…熱帯夜だとDレンジACオン渋滞だと水温90度まで上がります。少し走れば80度台前半まで下がります。
タービン+ATの熱量は半端ではないですね。
エンジンルームの熱の抜けの悪さが元凶だと思うのですが…とりあえず走ってれば問題ないので渋滞に巻き込まれないよう走ることにしています。
後はクーリング走行も忘れないようにしないと…。

・消耗感
バブリーな車なおかげか「何かを犠牲にして走っている感、乗れば乗るほどヤレて行く感」をとても強く感じます。
逆に言えば白は枯れきった・終わったところから始まっているので、何かをするたびコンディションが良くなっていく楽しみがあったのですが、この点紺はヤレて行くのが感じられ、整備も予防・修理的な部分が多く…受ける印象として「何かが凄く良くなる」というよりも「あるべき姿に戻っただけ(それでも経年走行的な劣化は防ぎきれない)」という感じでなんかちょっと切ない感じがします。
低走行(ほぼ)ノーマル車を維持していくとはそういうことなのかもしれません。
あまり根を詰めると精神的に良くなさそうなので緩く楽しんでいけたらな、と思います。



・バランス
乗り心地良く快適で操安性高くハイパワーでスタイリッシュ(かつ現実的な価格設定)と様々な要素を高次元でバランスさせていて乗る度感動があります。
ノーマルの完成度の高さを痛感させられます。

コンディション維持は中々難しいかもしれませんが、
1年に1回くらいは(完調で)ロングドライブに行けたら嬉しいですね。

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